お薬代を約半分にできる薬。それがジェネリック医薬品です。

 

 

 それは医療機関で処方される、もうひとつのお薬。
 同じ成分・同じ効き目でありながら、薬価は平均すると新薬の約半額です。

 医療機関で処方されるお薬(医療用医薬品)には、同じ成分・同じ効き目で高いお薬と安いお薬があるのをご存じでしたか?
 高いほうのお薬は新薬』。新薬の開発には10数年以上の年月と数百億円の費用がかかるため、薬価が高く設定されます。
 もうひとつは、ジェネリック医薬品。新薬の特許期間満了後に厚生労働省の承認を得て発売されるお薬の総称です。新薬に比べて大幅な開発コスト削減と開発期間の短縮が可能なため、新薬と同じ成分・同じ効き目でありながら、その価格は平均すると新薬の約半額になります。



 本格的な少子高齢社会を迎えるわが国において、医療費の問題は深刻です。ジェネリック医薬品は、患者さん個人のお薬代負担を軽くするだけでなく、国全体の医療費節減にも大きく貢献することのできるお薬なのです。

 

 ジェネリック医薬品の開発・製造は、新薬と同様のさまざまな規制・基準を遵守。品質の違いはありません。

 医薬品には、有効性・安全性を確保するために、薬事法によってさまざまな規制が定められています。安全性に関する基準をはじめ、製造管理、品質管理など各段階で守るべき基準があり、新薬もジェネリック医薬品もまったく同様の規制を守って開発、製造、販売されています。また平成9年から「品質再評価」という制度が実施されており、品質管理はより厳しいものになっています。

 また、新薬の特許期間が満了するまでの間、そのお薬は多くの患者さんに使用され、有効性のみならず安全性の定期報告もしっかりとなされています。したがって、新薬と同じ成分で製造されるジェネリック医薬品の有効成分についても、安全性が証明されているのです。

ジェネリック医薬品の開発・製造は、新薬と同様の様々な規制・基準を遵守。だから安心です。

 

 医療先進国といわれる欧米でのジェネリック医薬品のシェアは、なんと約50%。

 欧米主要国では、すでにジェネリック医薬品が50%以上のシェアを占めています。
それは、医師が処方せんを発行する際、薬をブランド名ではなく成分名で指示する「一般名処方」と、患者さん自らが新薬かジェネリック医薬品かを選ぶことができる「代替調剤」が認められていることが大きな力になっています。

 欧米諸国では、特許が満了すれば、その新薬が持っていた市場の80%以上が替わってしまうほど、ジェネリック医薬品は非常に高い評価を受けているのです。とりわけイギリスでは、政府による医療費節減など、ジェネリック医薬品普及奨励のためのさまざまな努力が図られ、処方せんの約76%(BGMA,2003)が一般名で処方されています。

 さらに、WHO(世界保健機関)も使用推進を提唱するなど、ジェネリック医薬品の活用は世界の常識となりつつあります。

主なジェネリック医薬品市場(2001年・数量ベース)・グラフ

  しかしながら、ジェネリック医薬品の使用環境が不十分なわが国ではジェネリック医薬品のシェアは、数量ベースで16.8%に過ぎません(2004年度、医薬工業協議会調べ)。本格的な少子高齢社会の到来を目前にしている日本でも、国の医療費節減は大きな課題。もし特許期間を過ぎているお薬がすべてジェネリック医薬品に替われば、日本の医療費は年間で約1兆円も節約できるといわれています。ジェネリック医薬品の普及は急務になっています。

 

ケース1:ある高脂血症のお薬の場合】
※高脂血症の代表的な薬を1日1回、1年間服用した際の薬代 新薬47,961円−ジェネリック26,061円=21,900円安くなります。

新薬14,240円−ジェネリック7,670円=6,570円安くなります。
ケース2:ある高血圧症のお薬の場合】
※高血圧症の代表的な薬を1日1回、1年間服用した際の薬代 新薬31,901円−ジェネリック8,468円=23,433円安くなります。

新薬9,860円−ジェネリック2,190円=7,670円安くなります。
ケース3:ある糖尿病のお薬の場合】
※糖尿病の代表的な薬を1日3回、1年間服用した際の薬代 新薬54,312円−ジェネリック37,780円=16,532円安くなります。

新薬16,430円−ジェネリック10,950円=5,480円安くなります。
【ケース4:ある胃潰瘍のお薬の場合】
※胃潰瘍の代表的な薬を1日2回、3カ月間服用した際の薬代 新薬11,250円−ジェネリック4,941円=6,309円安くなります。

新薬3,240円−ジェネリック1,350円=1,890円安くなります。
*KNTけんぽで年間に使う新薬をジェネリック医薬品に変更すると、約5,000万円のコスト減となります。

 

ジェネリック医薬品はどこで購入できますか?
病院や診療所で受診された時に先生に「ジェネリックという負担の少なくなる薬のことを新聞広告で知ったのですが処方していただけませんでしょうか」と相談してみてください。
 ただし、すべての医療機関がジェネリックを処方されているわけではありません。また、すべての医薬品にジェネリック品があるわけでもありませんので、その点はご了承ください。
取り扱い病院を教えてください。
現在、全国で約40,000軒の医療機関がジェネリックを利用しているといわれています。ただし、日本ではジェネリックはまだまだ普及していないため、患者さまがジェネリックを採用されている医療機関に行かれましても、現在服用されているお薬に相当するジェネリックを使用されているとも限りません。
 もし、現在通院されている病院・診療所がございましたら、そこの医師・薬剤師に「ジェネリックについて教えていただけませんか」とご相談いただければ一番良いと思います。
患者からジェネリック医薬品を選択できる手段は無いのでしょうか?
日本では、医師の処方した新薬を、薬剤師の判断で同じ効果のジェネリック医薬品に替えること(代替調剤)はまだ認可されていませんので、医師の処方がなければ使うことはできません。
 病気の種類によっては新薬しかない場合や特許期間が満了していない場合もあります。病院や診療所での受診時に、まず担当医に相談してください。

 

KNTけんぽの方針は・・・

ジェネリック医薬品の利用を推進します。
 ジェネリック医薬品を利用することは、加入者本人の負担減になることはもちろん、KNTけんぽ全体の費用削減にも直結します。KNTけんぽ支出の1/3を占める「拠出金」を削減する効果も非常に大きなものがあります。一人ひとりがジェネリック医薬品の利用を心がけるようお願いします。

「ジェネリック医薬品お願いカード」を活用してください。
  
8月に配布した「ジェネリック医薬品ハンドブック」の最終ページに、下のカードがついています。カードの活用をお願いします。